鉄道模型を見たことのない方、鉄道模型について詳しく知りたい方は
こちらの概要をご覧ください。ここでは、鉄道模型についての簡単な説明を行っています。
鉄道模型とは、実物の鉄道車両をスケールダウン(縮小)し、実物に出来るだけ近く再現した小さな模型のことを言います。一般の模型と1つ大きな違いがあり、鉄道模型では模型のサイズに合わせた金属性レールの上を走行するという点が特徴です。また、走行以外にも実車のようにライトの点灯や、方向幕の点灯、車内灯の点灯など細かい部分も忠実に再現しており、模型であっても実車に迫るクオリティとなっています。 鉄道模型は模型の車両を走らせるだけでは終わりません。線路の周りには建物や駅、踏切などの模型を置き、バラスト(線路の砂利)やライケン(小さな木)をうまく飾り付けることで、さらに迫力が増えたりリアリティが増し、鉄道模型は色々な方向へ発展していくことが出来るのです。さらに、鉄道模型の経験豊富なユーザーではオリジナル模型を自分で制作し、実在する鉄道風景を模型へ完全再現する事も珍しくありません。 このように、可能性を無限大に秘めた創造性あふれる趣味が鉄道模型なのです。 |
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一般の模型でもスケール(縮小した割合)が物によって違うことはご存じだと思います。もちろん、鉄道模型でも大きさがいくつかあり規格が作られています。ここでは、鉄道模型のサイズ規格についてご説明したいと思います。なお、鉄道模型のサイズ規格は主に線路の幅で大きく分かれています。それでは、レール幅の小さいものから順に取り上げてみます。 ■Zゲージ(線路幅6.5mm) 鉄道模型の中では、最も小さいサイズです。スケールは1/220と大変コンパクトに収まるため、棚などのちょっとしたスペースに飾っているユーザーもいらっしゃいます。しかし、日本製のZゲージはなく、メルクリン社(ドイツ)の製品が主流となっています。価格は国産のNゲージよりも高く、若年層のユーザーはほとんど見られません。 ■Nゲージ(線路幅9mm) 日本国内の鉄道模型では最も普及しているサイズです。レール幅が9mmのため、幅の数字9(nine)の頭文字“N”を使いNゲージと呼ばれています。車両や模型などのスケールは1/150(本物の150分の1サイズ)が主流となっています(1/160や1/148となっている模型もあります)。おおよそ手のひらに車両1両が収まる大きさです。価格も安価(1両約1000円以上)で広い場所が必要ではなく家庭でも気軽に楽しめるため子供から年配の方まで幅広く親しまれています。 ■HOゲージ(線路幅16.5mm) Nゲージよりも二回り大きくなるサイズで、スケールは1/80になります(1/87や1/76となっている模型もあります)。Oゲージの線路幅の半分となっているためハーフの頭文字が書かれています。やはり、サイズが大きいのでリアリティはNゲージに勝りますが、車両が高価(1両約1万円以上)なので中年層に人気が高いようです。10代でHOゲージを扱う方は数少ない状況です。しかし、外国ではこのHOゲージが最も普及しているようです。 ■Oゲージ(線路幅32mm) HOゲージよりもさらに大きいサイズで、スケールは1/45になります(1/48や1/43.5となっている模型もあります)。この辺りになると車体が大きくなるため、日本国内の一般の人が趣味として扱う人は少なくなってきます。しかし、車両を自作していらっしゃる方もいまして、鉄道模型にこだわりをもつ方が主に楽しまれています。 ■Gゲージ(線路幅45mm) 鉄道模型では最も大きなサイズになります。スケールは1/22.5というサイズ(物によって様々なスケールがあるようです)で線路幅が45mmになります。この辺りのサイズでは自宅の庭に線路を敷設し、車両を走らせるのに適した大きさになってきます(Gゲージの車両は屋外仕様になっているそうです)。なかには蒸気機関車の煙突からは煙を出すという機能まであり演出は最高峰です。主に、Gゲージは外国(ヨーロッパ方面)で盛んに使われている規格で日本国内では珍しい状況です(日本製を見たことはありません)が、国内でも根強いユーザーがいらっしゃるようです。 同じゲージでもスケールが微妙に異なっている場合があります(括弧書きで記したスケールが当てはまります)。これは、実物のレール幅にもいくつかの種類があるため、スケールダウンすると模型のサイズが多少異なってしまうことが原因だそうですが、現在では一般的に国によってスケールが多少異なっているようです。 鉄道模型の規格としては、この5種類がほとんどを占めています。他にもマイナーな規格は存在します(TTゲージ[線路幅12mm]もありますが、ほとんど見かけなく資料も少ないため説明を省略させて頂きます)。また、車両だけでなくレールも独自規格で自作する方もいらっしゃるため全ての規格を網羅することは大変難しくなっています。 #なお、当サイトの鉄道模型はNゲージをメインに取り扱いますので予めご了承ください。 #これ以降の内容は基本的にNゲージのお話になります。 |
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実物の車両はディーゼルエンジンや架線から給電された電気で走行しますが、鉄道模型では金属のレールを流れる直流電流を給電して走行するようになっています。電圧は0ボルト〜12ボルトとなっており、電圧を上げるにつれて走行速度も速くなります。ですが、最大の12ボルトではモーターに過負荷がかかり寿命の縮まる恐れがありますし、脱線する可能性も高くなります。なお、12ボルト最大で走行しているときのスケールスピード(実際の速度)へ変換すると600km/h〜700km/hという速度になってしまい、あまりにも現実から離れた超高速運転になりますので普段は6ボルト前後で走行させることが多いです。供給された電気は走行だけでなく、ライトや車内灯、方向幕の照明にも使用されます。しかし、それでは車両が停車中にライトも車内灯も全て消えてしまうということになります。最近では、停車中でも照明の点灯が出来るようにパルス波形の電気を送電し、モーターが動かないような電気を送ることで点灯を続けるシステムが登場しています。 線路に流す電圧や電気を流す方向を変更することで、車両の速度を変更したり走行する方向を簡単に操作できるため、居間にレールを敷設して車両を走らせるお座敷運転が手軽に出来るようになりました。しかし、線路にポイントレールなどを設置して路線が複雑になると、電気回路もその分複雑になります。鉄道模型では、この電気配線が少し厄介になりますが最近では改良が進み、難しい設計をしなくても使えるようになりました。 |
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鉄道模型の車両を入手するには大きく2つの方法があります。 ■既製品を購入(新品・中古) これが最もオーソドックスな方法です。既製品では品質が安定していますし、購入後にすぐ走らせることが出来ます。また、インレタが付属しているものも多いので、車体に車両型番を転写するだけでもクオリティが一段と高くなります。はじめて鉄道模型に触れてみる方は、この方法を強くお勧めいたします。 ■組み立てキットを購入・自作 ブラモデルのようにパーツのキットを購入し、車体のパーツを塗装し、接着して組み立てることで車両を完成させる方法です。もしくは、パーツから加工を行い完全自作で作成する方法があります。こちらは商品化されていない車両を再現するときや、車両にこだわりをもっている方、自分で組み立てた物の車両が良いという方はこちらを行うことが多いようです。 最近は多くの車両がNゲージの鉄道模型車両として製品化されているので前者の方法で事足りることが多くなりました。 |
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Nゲージは日本の鉄道模型で最も普及しているサイズなので、鉄道模型を取り扱う国内メーカーも数多くあります。ここでは、鉄道模型メーカーの特徴や主な製品を紹介いたします(他にも多くの鉄道模型取り扱い業者がありますが、有名なメーカーのみ紹介させて頂きます)。 ■KATO(関水金属) 車両の種類も豊富で、比較的安価で販売しているメーカーです。外国向けの製品も生産しており、海外の鉄道模型店でも製品を見かけることがあります。レールの道床も少し厚めになっているので、安定して走行する特徴があります。また、TOMIXのレールへの相互接続をする変換レールも発売されており、きめ細かな対応を行っています。 ■TOMIX(TOMYTEC) 製品全体は初心者への配慮を重視しているメーカーです。電気系統の接続は専用規格のコネクタでの接続など、簡単に取り組みやすい製品を発売されています。車両は少し高めの価格ですが、レールには固定用の小さな穴を開けてあるなど、細かい所まで気を配っているところが特徴です。最近はポイントレールの種類が充実するようになり、ダブルスリップポイントレールやY字ポイントなどの製品が登場するようになりました。 ■GREEN MAX 組み立てキットの販売が盛んなメーカーです。鉄道模型ユーザー間ではメーカー名を略してGMと呼ばれています。ストラクチャーの組み立てキットもあり、実物する鉄道風景の模型再現などではこちらの製品を愛用されるユーザーが多いようです。 |
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鉄道模型を始めようと思っても、まず何からどのように始めればよいか分からないかもしれません。私からのアドバイスとしては、初めて鉄道模型を触ってみるときは自分の好きな車両を購入し、基本レールセットなど最低限のレールと電源装置を用意して、走らせて楽しむことが大切だと思います。楽しくなるにつれて、自分がさらにやってみたい事が次々と思い浮かんでくるはずです。もちろん、鉄道模型店のレイアウトで運転してみることも1つの方法ですし、鉄道模型の展覧会などが行われることもありますから、自分流に進めて欲しいと思います。 なお、私が鉄道模型を始めた頃(中学2年頃?)はレールセットを次々と買い足し、あっという間に複線エンドレスのレイアウトへ発展した記憶があります。鉄道模型は飾っても、走らせても、ジオラマ製作も……と言う感じに遊び方、楽しみ方は千差万別です。鉄道模型をずっと付き合える趣味として大切にして欲しいと思います。 |
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