(2005年09月07日) 今回は以下のコンセプトで作ります。 ・出来るだけ短期間・短時間でパーツを集める ・ローコスト(自作パソコン1号機と同じ価格を目標) ・冷却能力の高いハイエンドマシン 欲張りなコンセプトで、無理して自作パソコンを作成することになりました。 |
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(2005年09月08日) 前回はCeleronを使ったのでSoket939タイプのAthlon64の構成を考えていました。 CPUは安くても当時のAthlon64はマザーボードが高いです。 予算オーバーとなるため、安価に購入できるSoket478のIntel系で組むことにしました。 ■マザーボード 私はMSI製のマザーボードが気に入っています。 INNOVATOR2400でも紹介したとおり ・初心者にもわかりやすい設計 ・説明も丁寧(自作パソコン組み立てマニュアルつき) ・BIOSの起動段階をLEDで表示するD-Braket2 これらの特徴が気に入っています。 今回も、INNOVATOR2400で使用しているものと全く同じMSI 865G Neo2-PLSに決定。 2年前に発売された製品ですが、通販なら今でも新品を購入できます。 オンボードVGA機能を利用することでコストダウンを図ります。 ■CPU IntelだとPrescottよりNorthwoodプロセッサの方がCPU発熱が少ないです。 性能も良いので、Pentium4 3.0GHzを購入しました。 しかし、NorthwoodのPentium4の在庫は相当少ないようです。 通販で購入できる所もわずか数店でしたが、なんとか手配できました。 在庫が少ないせいか、新しいPrescottプロセッサよりも値段が高くなっています。 結構前に生産中止となりましたが、このCPUは2004年10月14日に製造されたようです。 ■FDD 最近はFDDを使うことはほとんどないため、導入を取りやめました。 ■メモリ コストダウンということで、INNOVATOR2400に搭載しているメモリを一時的に流用。 とりあえずIODATA PC2100 DDR 256MBです。 ■ケース 空冷設備の整ったATXケースを探しました。サイズ社H60というケースに着目しました。 リア・フロント共に12cmケースファンを装備して良いですね。 ファンコントローラまで標準装備されている点に驚きました。 電源も高出力です。 最大480W出力に対応しており、12V出力が2系統あります。 さらに、PCI-Express用6ピンVGA電源コネクタ付きという仕様です。 ■VGA コストダウンのため、オンボードVGA機能を利用します。 将来的にはRadeonやGeForceシリーズのカードを搭載予定です。 ■サウンドカード INNOVATOR2400に引き継がれた玄人志向YMF754-PCIをさらに流用する事にしました。 これが唯一、私がいままで使用してきたパソコンから代々引き継がれたパーツです。 ノイズが少なくハードウェアのXGフォーマット対応MIDI音源が内蔵されている点が魅力です。 ■HDD コストダウンのため、最近あまり使っていない外付けHDD1号機のディスクを流用することにしました(^^; パーツ名はSeagate ST38001Aです。 80GBプラッタが1枚のため熱が少なくスピンアップも早い点が特徴です。 |
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(2005年9月15日) マザーボードの箱は絶縁物なので箱にマザーボードを入れて作業を始めます。 もちろん、パーツにさわる前は手を洗い、油分や静電気を除去することをお忘れなく。 Pentium4 3.0GHzのリテール品です。Celeronの時とパッケージが少し違います。 ヒートシンクも高性能になり、銅が一部で使用されたり、放熱フィンが細かくなっています。 いくらNorthwoodとは言え、3.0GHzになれば発熱量が大きいようです。 CPU本体。新品はやっぱり綺麗です。静電気に気をつけながら取り扱います。 普通は、この灰色の熱伝導シートをついたまま使用します。 私はシリコングリスを使う方が好きなので、このシートを剥がします。 手際よく割り箸で削り、薄く残った部分は有機溶剤でふき取ります。 今回は鉄道模型用のレール洗浄剤を流用しました。 こうすることで、熱伝導シールをきれいに剥がすことができます。 CPUにシリコングリスを塗布します。 まんべんなく薄く塗り、空気が入らないように気をつけます。 極端に薄く塗る必要はありません。 固定時の圧力で自動的に薄く引き延ばしてくれるので適当に塗ります。 クーラーを取り付けてレバーを倒して固定させます。これでCPU取り付けは完了です。 Soket478系は取り付け、取り外しが簡単で便利ですね。 メモリは方向が正しいかどうか確認して挿します。 どこに挿しても動きますが、特に理由がなければDIMM1(Slot1)に取り付けます。 |
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(2005年9月15日) 組み立てと接続を終えて、電源を入れてみました。 無事にBIOSが起動できたことを確認。しかし、BIOS起動画面から先に進みません。 ESCキーを押すとOS起動画面へ切り替わります。少し変な症状が出ていますね。 D-Braket2で起動段階を確認すると、FDコントローラ初期化の段階で止まっていることが判明。 今回はFDDを使っていないため、他のドライブに問題があるかもしれません。 試しにDVDドライブのIDEケーブルを外してみました。 なんと、止まることなくOS起動画面まで切り替わりました。 結論としてマザーボードとDVDドライブの相性問題が発生したことになります。 DVDドライブを別の物に交換して結果、症状を改善できました。 あと、マザーボードを購入したとき、なんとI/Oパネルが入っていませんでした。 通販の業者へ連絡して、シリアルナンバーを伝えたら無料で手配してくれました。 I/Oパネルが届くまで、段ボールの上にマザーボードを置き動作検証を行います。 随分とモノモノしい雰囲気ですが、Windowsをインストールしている風景です。 I/Oパネルも届き、ケースに組み込み完成です。写真は完成した本体です。 ちなみに、本体の上には外付けTVチューナーと外付けHDD2号機を置いています。 |
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多少トラブルはありましたが、コンセプト通りに短期間で完成させることができました。 ■今回のパソコン作成でお伝えしたいことはこちら ・パーツの欠品があるかもしれないので、開封時はチェックを忘れずに ・BIOSの起動が途中で止まるときは、ドライブのケーブルを1つずつ外してチェック ・Pentium4はCeleronと比べて発熱は凄い。 CPU温度は冬場で16℃〜53℃、夏場は43℃〜68℃ ・HTテクノロジーは便利(CPUが擬似的に2つになる)。エンコードしながらゲームも可 ・Pentium4 3.0GHzのリテールファンの回転数は2600rpmと少しうるさい。 普段なら2000rpmに落としても冷却には余裕がある |
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