2007年に入り、自作パソコンではデュアルコアCPUが普及してきました。

擬似的な2スレッドのHTテクノロジと違って、物理的にコアが2つあるため
どれくらい使いやすくなるのか気になり、自作パソコン4号機の作成を決定しました。

(2007年05月07日)

・デュアルコアCPUを採用する
・DDR2メモリやPCI-E接続VGAカード、SATA接続ドライブなど新規格を使う



(2007年05月11日)

今回の自作パソコンで使ったパーツはこちらです。


■CPU
CPUはCore2Duo E6600に人気ありますね。
しかし、CPUに3万円もかけるのはもったいないと思うので
5000円削減のためCore2Duo E6420にしてみました。

動作周波数が230MHz低いだけで、他の性能はE6600と差はありません。
ベンチマークで言うと104万桁の円周率計算が2秒遅くなるだけです。


■メモリ
メモリは1GBで充分だろうと思っていたのですが
新しくパソコン作る方は、みんな2GBで作成していますね。
流行に流され無理して2GBにしてみました。

SAMSUNG製のモジュールがなかったので、SaxMax製のSMD-2G48HP-6E-Dにしました。
DDR2-667 1GB 2枚組です。初のDDR2メモリ採用です。


■マザーボード

MSI P965 Neo-Fにしました。MSIらしく、基盤は赤色が使われています。
また、今回からはVGA非内蔵のものにしました。

■VGAカード

高校時代の後輩から買い取ったASUS GeForce6600GTを使用します。
ハイエンドモデルのVGAカードなので、ベンチマークの結果が楽しみですね。

■HDD
今までIDE接続のハードディスクでしたが、今回から
SATA(シリアルATA)接続のものを使います。
160GBのSeagate ST3160815ASを購入しました。


回転音は静かですが、アクセス音は『キリキリ』『チリチリ』という音が聞こえます。
Seagateのハードディスクは『ゴリゴリ』という感じの音が多かったのですが
このモデルは珍しく高音が鳴るタイプですね。

■ケース
サイズ K110-BKを使用しました。
前面下部に吸気口があってHDDの冷却ができます。
電源ランプやHDDアクセスランプは両方とも青色LEDを使って高級感があります。



(2007年05月12日)


CPUはLGA775というタイプのものです。


今までのCPUと違って、マザーボード側にピンが生えています。
マザーボード側のピンを壊さないよう気をつけながら作業します。

また、CPUクーラーの固定方式が変更されています。
Soket478では、リテンションキットがついていて4箇所の爪で固定されてました。
LGA775からは、マザーボードに4つ穴があるので、そこにプッシュ式のピンを
押して固定させる形になります。

ピンで固定されていると、VGAカードのクーラーみたいですね。

Soket478だと、CPUクーラーの取りはずしが大変でしたけど
LGA775だと取り外しは簡単です。ちなみにLGA775のクーラー取り付けは
ちゃんと4つのピンが奥まで刺さっているかマザーボードの裏側を見た方がいいと思います。


HDD接続はIDEケーブル(写真中央)からSATAケーブル(写真右下)に変わりました。
信号ケーブルがスリムになったので、とても接続しやすくなりましたね。
ただし、ケーブルが外れやすい雰囲気があるので、
抜け止め機構のついたタイプのSATAケーブルを使ったほうが安心できます。

VGAカードはAGPではなくPCI-Express(PCI-E)接続になりました。
接続部分のスロットが長くなりましたけど、見た目の雰囲気は
AGPと特に変化はないです。


ほとんどのパーツが新しい規格のものだったので、
まるで初めて自作パソコンを作った時のような感覚でした。

特にトラブルは発生せず完成しました。
この自作パソコン4号機はNeo-INNOVATORと名付けています。






(2007年05月25日)

自作パソコン完成から数週間後に2つトラブルが発生しました。

■CMOSクリア後にWindowsが起動できなくなった
ところがCMOSクリア後にWindowsが起動できなくなりました。
WindowsXPもWindowsVistaどちらとも起動できません。

セーフモードでも起動不可。OSのCDやDVDからの起動も不可という状態。
画面にアンダーバー「 _ 」が点滅したまま止まってしまいます。


CMOSクリア後にはBIOSで初期設定を読み込ませる作業がありますね。

初期設定には2種類あり「安定性を重視した初期設定(Load Fail-Safe Defalts)」と
「性能を重視した初期設定(Load Optimized Defalts)」があります。

だいたい普通は「安定性を重視した設定」を使うものなので
Load Fail-Safe Defaltsを読み込ませたのですが、これがトラブルの原因でした。

マザーボードの説明書を見ると、なんと工場出荷時では
「性能を重視した初期設定」が読み込まれているそうで……。

すぐにBIOSでLoad Fail-Safe Defaltsで初期設定させると
難なくWindowsが起動できるようになりました。
マザーボードの説明書に解決のヒントが書かれていました。



■再起動後のみ、BIOS起動してPOST画面で止まってしまう
PC再起動によるBIOS起動後のPOST画面で止まってしまうようになりました。
ちょうど搭載CPUが表示された所で止まっています。

コンセントを抜いて完全に電源を止めればPOST画面で止まることはなく起動できます。

いろいろ試行錯誤した結果、マウスが原因でした。
どうやらPS/2接続ではPOST画面で止まってしまうようで
USB接続にしたら普通に動くようになりました。何とも不思議な症状です。相性でしょうか?



・LGA775のCPUクーラーは、しっかり固定されているかピンの状態をよくチェックした方がいい
・SATAケーブルは、抜け止め機構のついたものを使うと吉

2011年現在はPCケースとHDD、VGAカードを変更して、弟のメインPCとして活躍しています。
最近では、トラブルの発生はありません。