201系は中央線で活躍していた101系を置き換えるために開発され1979年に登場した車両です。当時は、私鉄などで制御方式の研究などが盛んに行われており、さらにオイルショックなどで省エネルギー指向が叫ばれていた為、今までとは違う制御方式が採用されました。それはチョッパ制御方式です(711系などは既に使われていましたが)。この制御方式はモーターに電気を流したり、流さなかったりする時間を調節し電圧や電流を変化させるという仕組みです。ブレーキには回生ブレーキが採用され、今までの車両より消費電力が大幅に軽減されました。このように新しい制御方式が採用された201系は「省エネ電車」と呼ばれるようになりました。
今までの車両と違う点は前面の窓が左右非対称に変更された点です。台車には円筒案内式軸受を持つ空気バネ台車で乗り心地が良くなりました。窓はユニット式二段窓ですが、今までの二段窓と違って上段の窓にバランサー(重り)が取り付けられているので強い力がなくても窓を開閉することが出来ます。普段の利用では気づきにくい部分が大幅に変更された車両なのです。
全面がブラックフェイスになっています。
最近は菱形パンタグラフからシングルアームパンタグラフに交換されるようになりました。
車内の様子です。
複数の編成が連結しています。非貫通タイプなので通り抜けは出来ません。