新自作パソコンを7年ぶりに制作
私が使っているパソコンは、2010年に作った
自作パソコン5号機を使っています。Core i7 860を搭載して
7年間活躍してきたのですが以下の問題が顕著に現れてきました。

■問題点
・PCの電源を入れてからWindows7起動完了までに10分かかる
・動画エンコードの処理能力が不足している
・今年メインデータ用のHDDが突然死を起こしたため、急いでデータ二重化を導入したい

これらの問題を解決させるため、新しく自作パソコン7号機を作ることにしました。
※6号機は自宅サーバとしてすでに稼働しています。

■コンセプト
・7年~10年使い続けることを想定して、CPUは高性能品を使う
・起動時間の遅さが問題にならないようSSDを使う
・Intelチップセット機能IRSTのRAID1(ミラーリング)を使う
・保守性の良いPCケースを使う
・予算は当初10万円→18万円に引き上げる (CPUとSSDが高くつくため)

このコンセプトを満たすために、以下のPCパーツを購入しました。

■自作パソコン7号機 構成
自作パソコン7号機 購入パーツ
【CPU】Intel Core i7 7700K (LGA1151 4.2GHz~4.5GHz)
【MB】MSI Z270 GAMING PRO CARBON
【メモリ】Corsair CMK16GX4M2A2666C16 (DDR4 8GBメモリ2枚)
【SSD】Crucial CT525MX300SSD1 (525GB SSD 2台 RAID1)
【VGA】SAPPHIRE NITRO Radeon RX 460 4G D5 OC
【ケース】Define R5 (Black)
【電源】オウルテックSSR-650RMS (80PLUSゴールド 650W)
【CPUクーラー】Scythe 虎徹 SCKTT-1000
【OS】Windows10 Pro 64bit DSP版

いつもCPUは2万円くらいしかお金をかけないのですが
昔は自作パソコンを2年ごとに作っていたため、予算は
あまり割り当てませんでした。今回は7年以上使うことを想定して、
初めて4万円のCPUを購入しました。オーバークロック動作も
できるため長年現役で活躍してくれるものと期待しています。

本来OSはWindows7を使う予定でしたが、最新CPUがWindows10しか
対応していないため、DSP版Windows10を導入することにしました。
(Win7インストールは可能だがWindowsUpdateが動作しないように制限されている模様)

■自作パソコン組み立ての様子
自作パソコン7号機の内部
組み立ての様子については内容が多くなるため、
次回以降の記事に独立させ別途紹介していきます。

■ベンチマーク
①HDBENCH
HDBENCH
HDBENCHは桁数がオーバーして正確な値が測定できていません。
WindowsXP時代まではベンチマークの指標として使いましたが
今回をもってベンチマークとしての測定は終了します。

②super PI 104万桁:8秒 ※1コアのみの動作

③FFベンチ3(LOW/HIGH):約12500/約11500

④FF XIVベンチ(DirectX9版、高品質デスクトップPC):8772

⑤CrystalDiskMark:HDDより書き込み速度が5倍以上、読み込み速度が10倍以上になる
CrystalDiskMark
※CT525MX300SSD1はRead 530MB/s、Write 510MB/sの仕様となっています。
 2台使いRAID1を構成しているため、読み込みは約2倍の速度が出ています。

⑥Windows10エクスペリエンス インデックス
※GUIで実行できないためCUIでコマンド実行して測定しています
Windows10エクスペリエンス インデックス

⑦CPU MARK:12108
CPU MARK

詳しいパーツ紹介は後日記事にしますがこんな感じで、
今までの自作パソコンの中では一番気合の入ったスペックになりました。
パーツ名で検索すると、どの部品も安くはありません。

自作パソコン5号機(左)と新自作パソコン7号機(右)
自作パソコンの組立作業は好きなのですが、Windowsを
新規インストールしてからドライバやソフトのインストール、クラウドの再設定など
ソフト側の環境構築が複雑すぎて大変なので、なるべく再インストールをしたくないことから
メインPCの使用年数が徐々に伸びてきていると思います。


今回の自作パソコン7号機のおかげで、5号機の問題点をすべて解決できました。
①起動時間の問題
 起動時間10分→起動時間30秒に短縮 (20倍高速化)
②エンコード処理の問題
 CPU処理速度が約3倍に向上
③HDD突然死の対策
 寿命の長い大容量SSDを導入してRAID1ミラーリング構築
 数値化して比較するのは難しいですが、HDDの故障率を
 約2%と仮定した場合、RAID1構築の突然死の確率は計算上
 約0.04%となり故障率は約50分の1に低減
 ※設計不良や外部要因によって同時に壊れる確率は
   もう少し高いと思いますが、家庭内の用途では
   特に気にする必要のない故障率と考えています。


また、自作パソコン7号機は消費電力がかなり下がりました。
今まで使った5号機とワットチェッカーで比較してみたところ、以下の結果となりました。

自作パソコン5号機:アイドル時170W ベンチマーク時220W
自作パソコン7号機:アイドル時50W ベンチマーク時120W 

つまりアイドル時は70%も省エネであり、
ベンチマーク時でも45%省エネになったという驚きの結果が出ました。

SSDで可動部品が減ったことと、80PLUSゴールドの電源を使用して
変換効率が上がったこと、CPU、VGAカード、マザーボードの
省電力機能がかなり進歩した結果だと思います。

久しぶりの自作パソコン制作でしたが、予想以上に収穫がありました。
設計コンセプトにあったように7~10年は現役で活躍できるよう頑張って欲しいと思います。

| パソコン関係::自作パソコン・自宅サーバ | 23:59 | コメント(2) |
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