2014,10,05, Sunday
昨日の土曜日は天気が良かったので、レンタルバイクで試乗してみました。
今回はヤマハの大型ツアラー「FJR1300A」を借りてみました。
いままで530ccや700ccのバイクを試乗してましたが、初のリッターバイクです!
FJR1300は昔からラインナップにあるバイクですが、もともと日本向けでは
販売されず海外向けに開発・販売していた車種になります。
このバイクの用途は、ヨーロッパで3000kmを超える長距離ツーリングや
アウトバーンなどの高速道路で200km/h巡航できるバイクとして開発されています。
長距離ツーリングのための豪華装備がいろいろと搭載されています。
FJR1300は逆車しか存在しなかったのですが
2014年から国内仕様車が登場して、逆車より値段が安くなりました。
フロントはスクーターでよく見かける猫目ライトですが
ハイビーム・ロービームで常に2灯とも点灯するタイプです。
夜間の走行も安心できますね。
メーター周りはデジタルの速度計とアナログのタコメーターが付いています。
タコメーターの針が真下を指しているので、大型バイクらしいデザインですね。
MT車のバイクは、ほとんどがチェーン駆動で後輪が回転する仕組みになっています。
このFJR1300はシャフトドライブ駆動になっていて、チェーンはありません。
定期的にオイル交換のみで、チェーンのようなメンテナンスは不要です。
洗車の手間がスクーターと変わらないのが素晴らしいですね。
フロントライトに埋め込むような形でポジションランプが付いています。
ポジションランプとウインカーは、ノーマルでLEDが採用されていて
かなりシャープな表情になるようにまとめられています。
※リアのウインカーやストップランプはLEDではありません
ハンドル右下付近には、小物入れが用意されています。
キーONのときだけ、フタを開けることができるようになっています。
1Lのスペースしかないため、飲み物や長財布は入らないのですが
内部にはシガーソケット電源があり、携帯やカメラの充電スペースとして使えます。
今回は、いつも通りの試乗ルートを走ってみました。
国道413号線と、東富士五湖道路、中央道、圏央道を走行しています。
■まとめ(◎、◯は長所 △、×は短所)
◎リッターバイク1300ccの素晴らしいエンジン出力
トップクラスの排気量なので、アイドリングのエンジンサウンドも迫力があります。
400ccクラスと違うのは、低回転でもトルクがあり山道を走るときでも
頻繁にギアチェンジする必要がありません。
トルクバンドを使うと140馬力近くになるため飛行機の離陸よりも加速力があります。
◎電動スクリーンで風防性能を変更できる
長距離ツーリングに特化したバイクなので、フロントのスクリーンは
ボタン操作で、車のパワーウインドウみたいに電動で動きます。
一番下にセッティングすると風を感じながら景色がきれいに見えますし
一番上にするとシルバーウイングと全く同じ風防性能になります。
○クルーズコントロールでスロットルから手を離しても100km/h巡航できる
シルバーウイングで1日500km以上を走った時に感じていたのですが
スロットルを回している右手が疲れてきます。
疲れた時はスロットルを手の甲で押し付けて
指を休めながら走っているのですが、FJR1300ではクルコンがついています。
50km/h~100km/hの範囲で、スロットルに触らなくても速度を
維持することができます。坂道でも速度を維持するので素晴らしいですね。
○センタースタンドが楽にかけられる
300kg近く重さのあるバイクですが、後輪よりも前輪が重いバイクなので
センタースタンドは楽にかけることができます。
後輪の重いシルバーウイングの半分くらいの力で済みます。
○走行モードが2つあり、アクセルワークは自由度がある
FJRにはTモード(ツーリングモード)、Sモード(スポーツモード)の
2種類走行モードがあります。電子制御スロットルなので
Tモードだと400ccクラスの加速力、Sモードだと1300ccクラスの加速力
という感じに、運転を切り替えることができます。
○航続距離400km以上の大容量ガソリンタンク
シルバーウイングのガソリンタンクは16Lあって300kmは必ず走れるのですが
FJR1300は25Lのタンクがあり、必ず400kmは走れる設計になっています。
自動車と変わらない航続距離です。
○燃費が良い
リッターバイクだと12~15km/L前後の燃費で車と同じに思われがちですが
FJR1300は渋滞がなければ20km/Lと、400ccクラスに引けをとらない燃費をマークします。
燃費を意識して走ると、シルバーウイングと同じ25km/Lを達成できるようです。
△値段が高い
リッターバイクなので100万円を超え、自動車と同じくらいの値段になります。
それでも、大型ツアラーの中では値段の安い方なので
コストパフォーマンスは良いほうかもしれません。
△重量が300kg近くあり重い
シャフトドライブや大容量タンクを搭載していることで、リッターバイクの中では
最重量クラスとも言える300kg近くの重さがあります。
250kgのシルバーウイングよりも重さは感じますが、取り回しは同じくらいですね。
×足付き性が悪い
長距離ツーリングのためにシートが幅広くなっているため
T-MAXと同じくらい足付き性が悪いです。
シートの高さは変更できるのですが、一番下にしてもつま先立ちです。
サスペンションの調整や、ふともも付近のシートだけアンコ抜きすると言った
足付き性改善のセッティングが必要です。
×エンジンからの熱風が非常に熱い
1300ccという大排気量のせいか、足元からはエンジンの熱風がかなりあります。
例えると、2台のドライヤーで左右の足に熱風が吹き付けている感じに近いです。
夏場でも走っていれば問題ないですが、なるべく信号や渋滞の停車は避けたくなります。
初のリッターバイクでしたが、今までのバイクにはない便利な機能満載で
「重さ」と「足付きの悪さ」さえクリアすれば、FJR1300は
大型二輪の初心者でも乗れるバイクであることが分かりました。
以前からブログでは、いま持っているシルバーウイングを来年買い換え
大型二輪にする計画がある話をしたと思います。
ネタバレをすると、実はFJR1300が買い替え先の第一候補の車種だったりします。
まとめで記載した欠点(×マークの2点)について対策をすれば、
FJR1300はシルバーウイングの長所を踏襲した、次期バイクにピッタリです。
また、このFJR1300は2014年から白バイでも採用されているようです。
国内仕様車が登場したことで、今後も注目される車種になりそうですね。
今回はヤマハの大型ツアラー「FJR1300A」を借りてみました。
いままで530ccや700ccのバイクを試乗してましたが、初のリッターバイクです!
FJR1300は昔からラインナップにあるバイクですが、もともと日本向けでは
販売されず海外向けに開発・販売していた車種になります。
このバイクの用途は、ヨーロッパで3000kmを超える長距離ツーリングや
アウトバーンなどの高速道路で200km/h巡航できるバイクとして開発されています。
長距離ツーリングのための豪華装備がいろいろと搭載されています。
FJR1300は逆車しか存在しなかったのですが
2014年から国内仕様車が登場して、逆車より値段が安くなりました。
フロントはスクーターでよく見かける猫目ライトですが
ハイビーム・ロービームで常に2灯とも点灯するタイプです。
夜間の走行も安心できますね。
メーター周りはデジタルの速度計とアナログのタコメーターが付いています。
タコメーターの針が真下を指しているので、大型バイクらしいデザインですね。
MT車のバイクは、ほとんどがチェーン駆動で後輪が回転する仕組みになっています。
このFJR1300はシャフトドライブ駆動になっていて、チェーンはありません。
定期的にオイル交換のみで、チェーンのようなメンテナンスは不要です。
洗車の手間がスクーターと変わらないのが素晴らしいですね。
フロントライトに埋め込むような形でポジションランプが付いています。
ポジションランプとウインカーは、ノーマルでLEDが採用されていて
かなりシャープな表情になるようにまとめられています。
※リアのウインカーやストップランプはLEDではありません
ハンドル右下付近には、小物入れが用意されています。
キーONのときだけ、フタを開けることができるようになっています。
1Lのスペースしかないため、飲み物や長財布は入らないのですが
内部にはシガーソケット電源があり、携帯やカメラの充電スペースとして使えます。
今回は、いつも通りの試乗ルートを走ってみました。
国道413号線と、東富士五湖道路、中央道、圏央道を走行しています。
■まとめ(◎、◯は長所 △、×は短所)
◎リッターバイク1300ccの素晴らしいエンジン出力
トップクラスの排気量なので、アイドリングのエンジンサウンドも迫力があります。
400ccクラスと違うのは、低回転でもトルクがあり山道を走るときでも
頻繁にギアチェンジする必要がありません。
トルクバンドを使うと140馬力近くになるため飛行機の離陸よりも加速力があります。
◎電動スクリーンで風防性能を変更できる
長距離ツーリングに特化したバイクなので、フロントのスクリーンは
ボタン操作で、車のパワーウインドウみたいに電動で動きます。
一番下にセッティングすると風を感じながら景色がきれいに見えますし
一番上にするとシルバーウイングと全く同じ風防性能になります。
○クルーズコントロールでスロットルから手を離しても100km/h巡航できる
シルバーウイングで1日500km以上を走った時に感じていたのですが
スロットルを回している右手が疲れてきます。
疲れた時はスロットルを手の甲で押し付けて
指を休めながら走っているのですが、FJR1300ではクルコンがついています。
50km/h~100km/hの範囲で、スロットルに触らなくても速度を
維持することができます。坂道でも速度を維持するので素晴らしいですね。
○センタースタンドが楽にかけられる
300kg近く重さのあるバイクですが、後輪よりも前輪が重いバイクなので
センタースタンドは楽にかけることができます。
後輪の重いシルバーウイングの半分くらいの力で済みます。
○走行モードが2つあり、アクセルワークは自由度がある
FJRにはTモード(ツーリングモード)、Sモード(スポーツモード)の
2種類走行モードがあります。電子制御スロットルなので
Tモードだと400ccクラスの加速力、Sモードだと1300ccクラスの加速力
という感じに、運転を切り替えることができます。
○航続距離400km以上の大容量ガソリンタンク
シルバーウイングのガソリンタンクは16Lあって300kmは必ず走れるのですが
FJR1300は25Lのタンクがあり、必ず400kmは走れる設計になっています。
自動車と変わらない航続距離です。
○燃費が良い
リッターバイクだと12~15km/L前後の燃費で車と同じに思われがちですが
FJR1300は渋滞がなければ20km/Lと、400ccクラスに引けをとらない燃費をマークします。
燃費を意識して走ると、シルバーウイングと同じ25km/Lを達成できるようです。
△値段が高い
リッターバイクなので100万円を超え、自動車と同じくらいの値段になります。
それでも、大型ツアラーの中では値段の安い方なので
コストパフォーマンスは良いほうかもしれません。
△重量が300kg近くあり重い
シャフトドライブや大容量タンクを搭載していることで、リッターバイクの中では
最重量クラスとも言える300kg近くの重さがあります。
250kgのシルバーウイングよりも重さは感じますが、取り回しは同じくらいですね。
×足付き性が悪い
長距離ツーリングのためにシートが幅広くなっているため
T-MAXと同じくらい足付き性が悪いです。
シートの高さは変更できるのですが、一番下にしてもつま先立ちです。
サスペンションの調整や、ふともも付近のシートだけアンコ抜きすると言った
足付き性改善のセッティングが必要です。
×エンジンからの熱風が非常に熱い
1300ccという大排気量のせいか、足元からはエンジンの熱風がかなりあります。
例えると、2台のドライヤーで左右の足に熱風が吹き付けている感じに近いです。
夏場でも走っていれば問題ないですが、なるべく信号や渋滞の停車は避けたくなります。
初のリッターバイクでしたが、今までのバイクにはない便利な機能満載で
「重さ」と「足付きの悪さ」さえクリアすれば、FJR1300は
大型二輪の初心者でも乗れるバイクであることが分かりました。
以前からブログでは、いま持っているシルバーウイングを来年買い換え
大型二輪にする計画がある話をしたと思います。
ネタバレをすると、実はFJR1300が買い替え先の第一候補の車種だったりします。
まとめで記載した欠点(×マークの2点)について対策をすれば、
FJR1300はシルバーウイングの長所を踏襲した、次期バイクにピッタリです。
また、このFJR1300は2014年から白バイでも採用されているようです。
国内仕様車が登場したことで、今後も注目される車種になりそうですね。
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