2014,08,29, Friday
まだ一般道では見かける機会は少ないかもしれませんが
ヤマハがユニークなスクーターを開発しました。
トリシティという3輪バイクです。125ccという排気量ですが
前輪が2輪あるタイプなので、小型自動二輪免許が必要です。
日本では9月発売予定なのですが、すでにタイ仕様の
逆輸入車は流通していてレンタルバイクでも借りれる状態です。
トリシティについては以前から興味があったので
発売前に逆車をレンタルして、一足先に試乗してみることにしました。
タイ仕様なので、注意書きがタイ語で書かれていて解読不能です・・・。
【おことわり】
国内版トリシティではインターネットで活動をしている方に
試乗モニターを募集しているようですが、
このブログ記事はヤマハの試乗モニターとは一切関係ありません。
ステマ(?)とは関係ないため、個人による主観で記事を掲載していきます。
※本記事はタイ仕様トリシティの記述です。
※9月発売の国内仕様とは異なる場合がありますのでご注意ください。
トリシティをレンタルしてきました。ボディカラーは赤色です。
赤色のスクーターもなかなかいいですね。
前輪が2輪あるので、かなりボリューム感はあります。
私の持っているシグナスと並べてみましたが雰囲気が全然違いますね。
トリシティをレンタルしてから、国道413号線の道志みちを走ったのですが
まだ国内で販売されてないこともあり、私以外にトリシティは見かけませんでした。
道志みちはバイクがたくさん走っていますので
ピースサインをしてくれるライダーもいます・・・が、
前輪2輪のトリシティを見慣れていないせいか
大半は未確認物体を目撃したかのように二度見するライダーが多いです。
今回の試乗では130kmの距離を走ってから給油すると3.71Lでしたので
満タン法で計算するとリッター35kmです。125ccクラスでは燃費は
やや悪いですが30km/L以上は安定しているので実用的には問題ありません。
前輪は非常に凝った設計になっていますね。
大口径タイヤに、ディスクでレーキも2つ、サスペンションは4本も使われ
125ccクラスでは文句なしに一番豪華なフロントの足回りです。
ヤマハのサイトでは、視界的な解説動画が用意されています。
LMW機構で乗り心地よく、旋回性もよく、バランスも取りやすいです。
メーターは完全デジタルになっています。
全体的に見やすいのですが、速度計が魚眼レンズで見た時のように
意図的に歪ませている表示については疑問が残ります。
タコメーターはありませんが、外気温の表示ができます。
トリップメーターが充実していて5つ記録が保持できます。
①オドメーター ②トリップ1 ③トリップ2
④オイル交換用トリップ ⑤Vベルト交換トリップ
ライトはハロゲンランプ1灯ですが
ポジションランプがLEDで2個ついています。
なかなか特徴的なデザインですね。
メットインについてはガソリンタンクがあるため
シグナスと比べるとかなり小さくなっています。
原付と同じくらいのスペースですね。スペースの深さは結構あるので、
フルフェイス1個は入るレベルです。
スクーターなのでフロアステップにはコンビニフックも
用意されています。このフックが収納できるタイプになっているので
使わない時はしまうことが出来て、とてもデザイン性がいいですね。
■まとめ(◎、◯は長所 △、×は短所)
◎125ccスクーターではナンバーワンの乗り心地
前輪が丈夫に作られているので
まるで高級車の乗り心地に近い安定感があります。
後輪がユニットスイング式なので、若干跳ねるときもありますが
前輪・後輪にバランスよく重量が分散されているので
小排気量スクーターのなかではトップクラスの乗り心地です。
◎コーナリング、直進安定性が高い
低速走行がMT車並に楽です。道路が渋滞しても全然平気ですね。
また直進安定性も高くフルスロットルで走っても
車体自体は余裕が感じられます。
◯エンジン音が静か
シグナスXと違って水冷エンジンなので
PCXみたいにエンジン音が静かで非常に快適です。
◯センタースタンドが使いやすい
通常スクーターは後輪側が重くなっているので
センタースタンドかけるときに気合が必要ですが
トリシティは前輪・後輪に50:50で重量を分散させているため
MT車みたいにスタンドが楽にかけられます。
これだけ楽にセンタースタンドをかけたスクーターはT-MAX以来です。
◯足元の風防性能は高い
前輪2輪あることで足元にはまったく風は吹き込みません。
冬場の運転や、雨が降る天気では効果が期待されます。
◯価格が安い
トライクを含め三輪バイクだと40万以上かかるイメージがありますが
30万円前半の価格にしたのは素晴らしいですね。
従来の125ccスクーター愛用者でも、乗り換えを検討できる価格設定です。
△加速力、登坂力に物足りなさを感じるエンジン
シグナスと同じ11馬力の125ccエンジンですが
4バルブではなく2バルブのため、80km/hからの加速力が貧弱です。
またウエイトローラーもやや重く設定されているため
10%の上り坂ではフルスロットルでも58km/hしか出ません。
※駆動チューンしたシグナスでは65km/hでます。
△台湾仕様シグナスから使い勝手の良い機能が省かれている
価格を抑えるために省いたのだと思いますが
同じヤマハ製シグナスX(台湾仕様)と比べると以下の機能がありません。
・ライトスイッチがない(ポジションのみの点灯ができない)
・ライトのパッシングスイッチがない
・キーONの状態でメットインが開けない
・タコメーターがない
・ハザードスイッチがない
×フロアステップが狭い
前輪2つある構造上仕方ないのですが
足を前に投げ出せる座り方ができないため
30分程度運転すると腰が痛くなります。
長時間の運転には座布団が必須ですね。
下駄代わりに使っているシグナスXの後継機としても
候補に入れているため、いままで書いたバイク試乗記事のなかでは
かなりの辛口評価にしました。
簡単にまとめると「路面の悪い道路」「コーナリングが多い運転」では
トリシティはおすすめできるバイクですが、それ以外のシーンだと
シグナスやPCXのほうが快適です。
それでも、初めて登場したスクーターとしては
かなり実用性のあるバイクですね。今後マイナーチェンジや
カスタムで盛り上がって欲しい車種です。今後の動きにも注目したいですね。
タイヤが1つ増えるだけで、これだけスクーターの
性格が変わることに驚きました。機会あれば「寒い時期」「雨が降る天気」のように
バイク乗るのを避けたい環境で、どれだけ快適か試したいです。
ヤマハがユニークなスクーターを開発しました。
トリシティという3輪バイクです。125ccという排気量ですが
前輪が2輪あるタイプなので、小型自動二輪免許が必要です。
日本では9月発売予定なのですが、すでにタイ仕様の
逆輸入車は流通していてレンタルバイクでも借りれる状態です。
トリシティについては以前から興味があったので
発売前に逆車をレンタルして、一足先に試乗してみることにしました。
タイ仕様なので、注意書きがタイ語で書かれていて解読不能です・・・。
【おことわり】
国内版トリシティではインターネットで活動をしている方に
試乗モニターを募集しているようですが、
このブログ記事はヤマハの試乗モニターとは一切関係ありません。
ステマ(?)とは関係ないため、個人による主観で記事を掲載していきます。
※本記事はタイ仕様トリシティの記述です。
※9月発売の国内仕様とは異なる場合がありますのでご注意ください。
トリシティをレンタルしてきました。ボディカラーは赤色です。
赤色のスクーターもなかなかいいですね。
前輪が2輪あるので、かなりボリューム感はあります。
私の持っているシグナスと並べてみましたが雰囲気が全然違いますね。
トリシティをレンタルしてから、国道413号線の道志みちを走ったのですが
まだ国内で販売されてないこともあり、私以外にトリシティは見かけませんでした。
道志みちはバイクがたくさん走っていますので
ピースサインをしてくれるライダーもいます・・・が、
前輪2輪のトリシティを見慣れていないせいか
大半は未確認物体を目撃したかのように二度見するライダーが多いです。
今回の試乗では130kmの距離を走ってから給油すると3.71Lでしたので
満タン法で計算するとリッター35kmです。125ccクラスでは燃費は
やや悪いですが30km/L以上は安定しているので実用的には問題ありません。
前輪は非常に凝った設計になっていますね。
大口径タイヤに、ディスクでレーキも2つ、サスペンションは4本も使われ
125ccクラスでは文句なしに一番豪華なフロントの足回りです。
ヤマハのサイトでは、視界的な解説動画が用意されています。
LMW機構で乗り心地よく、旋回性もよく、バランスも取りやすいです。
メーターは完全デジタルになっています。
全体的に見やすいのですが、速度計が魚眼レンズで見た時のように
意図的に歪ませている表示については疑問が残ります。
タコメーターはありませんが、外気温の表示ができます。
トリップメーターが充実していて5つ記録が保持できます。
①オドメーター ②トリップ1 ③トリップ2
④オイル交換用トリップ ⑤Vベルト交換トリップ
ライトはハロゲンランプ1灯ですが
ポジションランプがLEDで2個ついています。
なかなか特徴的なデザインですね。
メットインについてはガソリンタンクがあるため
シグナスと比べるとかなり小さくなっています。
原付と同じくらいのスペースですね。スペースの深さは結構あるので、
フルフェイス1個は入るレベルです。
スクーターなのでフロアステップにはコンビニフックも
用意されています。このフックが収納できるタイプになっているので
使わない時はしまうことが出来て、とてもデザイン性がいいですね。
■まとめ(◎、◯は長所 △、×は短所)
◎125ccスクーターではナンバーワンの乗り心地
前輪が丈夫に作られているので
まるで高級車の乗り心地に近い安定感があります。
後輪がユニットスイング式なので、若干跳ねるときもありますが
前輪・後輪にバランスよく重量が分散されているので
小排気量スクーターのなかではトップクラスの乗り心地です。
◎コーナリング、直進安定性が高い
低速走行がMT車並に楽です。道路が渋滞しても全然平気ですね。
また直進安定性も高くフルスロットルで走っても
車体自体は余裕が感じられます。
◯エンジン音が静か
シグナスXと違って水冷エンジンなので
PCXみたいにエンジン音が静かで非常に快適です。
◯センタースタンドが使いやすい
通常スクーターは後輪側が重くなっているので
センタースタンドかけるときに気合が必要ですが
トリシティは前輪・後輪に50:50で重量を分散させているため
MT車みたいにスタンドが楽にかけられます。
これだけ楽にセンタースタンドをかけたスクーターはT-MAX以来です。
◯足元の風防性能は高い
前輪2輪あることで足元にはまったく風は吹き込みません。
冬場の運転や、雨が降る天気では効果が期待されます。
◯価格が安い
トライクを含め三輪バイクだと40万以上かかるイメージがありますが
30万円前半の価格にしたのは素晴らしいですね。
従来の125ccスクーター愛用者でも、乗り換えを検討できる価格設定です。
△加速力、登坂力に物足りなさを感じるエンジン
シグナスと同じ11馬力の125ccエンジンですが
4バルブではなく2バルブのため、80km/hからの加速力が貧弱です。
またウエイトローラーもやや重く設定されているため
10%の上り坂ではフルスロットルでも58km/hしか出ません。
※駆動チューンしたシグナスでは65km/hでます。
△台湾仕様シグナスから使い勝手の良い機能が省かれている
価格を抑えるために省いたのだと思いますが
同じヤマハ製シグナスX(台湾仕様)と比べると以下の機能がありません。
・ライトスイッチがない(ポジションのみの点灯ができない)
・ライトのパッシングスイッチがない
・キーONの状態でメットインが開けない
・タコメーターがない
・ハザードスイッチがない
×フロアステップが狭い
前輪2つある構造上仕方ないのですが
足を前に投げ出せる座り方ができないため
30分程度運転すると腰が痛くなります。
長時間の運転には座布団が必須ですね。
下駄代わりに使っているシグナスXの後継機としても
候補に入れているため、いままで書いたバイク試乗記事のなかでは
かなりの辛口評価にしました。
簡単にまとめると「路面の悪い道路」「コーナリングが多い運転」では
トリシティはおすすめできるバイクですが、それ以外のシーンだと
シグナスやPCXのほうが快適です。
それでも、初めて登場したスクーターとしては
かなり実用性のあるバイクですね。今後マイナーチェンジや
カスタムで盛り上がって欲しい車種です。今後の動きにも注目したいですね。
タイヤが1つ増えるだけで、これだけスクーターの
性格が変わることに驚きました。機会あれば「寒い時期」「雨が降る天気」のように
バイク乗るのを避けたい環境で、どれだけ快適か試したいです。
| 車/バイク関係::試乗レビュー | 00:00 | コメント(0) |
■コメント
■コメントを投稿する